とある公務員の戯言

20代の公務員が様々な戯言を書いていきます。書く内容は政治からスポーツ、教育まで分野は様々です。

低学歴こそ公務員になれ。

私自身、公務員になってみて思ったのが、周りの同期の学歴高めということです。私自身はそんなことは無く、後ろめたく思うこともありました笑

ただ、逆を言えば就職活動において公務員は高学歴の人に追いつける可能性が高いといえると思います。ここでは低学歴こそ公務員になるべきということを書いていきたいと思います。

ただ、公務員になるのが絶対なんて思っていませんし、なりたい職業になるのが一番だと思います。あくまで一つの意見程度に見ていただければと思います。

学歴の定義

「学歴」と言っても様々な考え方があると思います。私自身は2つの意味があると思っており、

①中卒、高卒、大卒など最終学歴

②○○大学卒といった、いわゆる学校歴

に分けられるかなと思います。ここでは、どちらかと言えば②の意味で語ることが多くなるかと思います。

どこからが、高学歴なのかは個人的な主観が多くなるので深くは言及しませんが、国立大学や「早慶」や「MARCH」「関関同立」といったところは多くの人が高学歴と言えるのではないのでしょうか。

逆に低学歴といえば、いわゆる「Fランク大学」や「教育困難大学」といった言葉がありますよね。そこに関して思うところもあり、深く言及したいのですが、今回はやめておきます笑 ちなみに私自身は決して高学歴は言えず、どちらかというと低学歴よりなのかもしれません。

現状としては

私自身、同期や公務員予備校時代の友人と関わり、話すことは多かったです。そこでは上記で記載したような高学歴な人がゴロゴロいました。個人的には羨ましいと思ったり・・・。

ただ、勘違いしてほしくないのは公務員試験では学歴はほとんど見られないということ。試験は「大卒程度」となっていることが多いですが、年齢要件を満たせば中卒でも受験できます!

私自身が受験した時も、合格後に大学名を記入してから「卒業証明書」を4月に出してね!って感じだったので本当に見られてないです。

ではなぜ、高学歴が多いのかと言えば、筆記試験が難しい(実際は難しいというより範囲が膨大というほうが正確です・・・)ので必然的に勉強慣れしている人が有利です。高学歴の人のほうが、高校受験や大学受験(人によっては中学受験)から勉強してきている人達です、それは有利に決まっていますよね。

低学歴でも意外と公務員になれる!

それでは高学歴しか公務員になれず、低学歴にはチャンスがないのかと思う方も多いかと思いますが、決してそんなことはありません!

もちろんスタート時点で差があるのは否定のしようがない事実です。ただ、合格できないことではないと思います。実際、高卒の人や聞いたことのない大学の人が受かっている例もあります。なぜそのようなことが起きるか。主な理由としては

①公務員試験は大学受験や資格試験ではなく就職試験だから

②専門試験は大学入学後に勉強する範囲だから

③想像以上に大学生は勉強しないため

が挙げられると思います。一つずつ具体的に書いていきます。

公務員試験は大学受験や資格試験ではなく就職試験だから

公務員試験と大学受験や資格試験との大きな違いは、筆記試験だけで全て決まらないことです。就職試験ということで、必ず面接試験が存在します。もちろん大学受験や就職試験にも面接があるものもありますが、これらとは面接に占めるウエイトが違います。特に地方公務員では一次試験(筆記)を通過後は、面接試験のみで最終合格を判定するところも多くあります。例え筆記で満点でも面接で0点だったら必ず不合格になります。

これを逆に捉えれば、筆記試験さえ突破してしまえば土俵を面接に移せるということです。つまり高校受験や大学受験では問われないことで勝負できるということになります。これであれば、真剣に対策さえすれば合格できると思いませんか。

もちろん中には、高学歴で筆記も面接も完璧っていう人もいます。私の友人にもそういう人がいました。ただ、こういう人は正直言って必ず合格しますし、無理に相手しなくてもいいです。目指すべきはその人に勝つことではなく、合格点を超えることです。合格っていうだけであれば努力でどうにでもなると思います。むしろ、そういう優秀な人を味方につけて勉強など教えてもらってもいいと思います笑

専門試験は大学入学後に勉強する範囲だから

公務員試験の筆記試験にも様々な種類があり、教養のみ、教養+専門、SPIのみなど様々です。ここで注目するべきは教養+専門がある試験です。これらは国家一般職や国家専門職、裁判所職員、都道府県庁(都庁は専門記述ですが・・・。)、東京都特別区、一部市町村などで行われる試験です。

これらの試験は見出しどおり、大学後に入学するものばかりです。出題内容は、法律系(憲法民法行政法など)、経済系(ミクロ経済学マクロ経済学など)、政治系(政治学行政学社会学など)が挙げられます。高校生からミクロ経済学とかやっていたら、どうした!?って思いませんか?笑

もちろん、法律系は最低限の読解力は必要ですし、経済学でも高校の数学Ⅱ(だと思う)でやる微分法などが必要な場面が出てきます。ですが、やる内容は全員初めてだと思うので決して太刀打ちできないことはないと思います。

教養試験については、数的処理や文章理解、高校の理科社会、社会科学、時事問題などが出題されますが、これは正直言って学歴の差が大きく出ると思います。ただ、数的処理は初めての分野で苦手な人はとことん苦手ですし、半分取れれば上出来です。

教養試験は守りの科目になると思います。正答できるところから確実に取るといった対策が必要です。

ただし、教養のみの試験に関して全く勝ち目がないかと言われればそんなことはありません。筆記試験に関しては最低限の足切りを突破できれば合格とする自治体も多いため、対策すれば結構合格できたりします。(筆記試験は半分以上合格させて、面接でドッと落とすところも多いです。)

想像以上に大学生は勉強しないため

皆さんご存じかと思いますが、大学生って勉強しないんですよね笑

大学受験で燃え尽きてしまったのか、サークルやバイトに明け暮れ、学生の本職である勉強を怠っている人が数多くいます。

ただ、民間の就活は高学歴であれば大学名で乗り切れてしまうことも多く、公務員試験は勉強せずに筆記で不合格になる人が、結構な数います。これ本当です。

例え低学歴であっても、この大学生という期間に真剣に勉強したらどうなるでしょうか。結構すんなり実力が逆転しているということもザラにあります。

どのように対策するか

これまで、低学歴でも意外と公務員になれることを書いていきましたが、周りと同じように対策すればいいかと問われたら、それは違うと思います!

前述しましたが、高学歴の人とは少なからずスタートラインに差があり、それを埋める必要があると思います。そうしたらどうするか。

①使えるものはとことん使う

②後がない状況を作り出す。就職留年や公務員浪人は論外

③意識の低い人とは距離をとる

 この3つだけは必ず意識してほしいです。

使えるものはとことん使う

こちらとしては不利な状況なのは変わりありません。その状況では使えるものは全て使っていきましょう。

まずは大学のキャリアセンターや就職課といったところは利用しましょう。意外と情報ありますし、面接練習もしてくれます。

学習面では、独学はやめておいた方がいいと思います。予備校や学内講座は必ず利用しましょう。個人的にはお金を出してでも予備校は利用するべきだと思います。もちろん「経済的にそんなお金出せない」という声があると思いますが、予備校代も大体30万円ほど。バイトなどで、決して出せない額ではないと思います。むしろ、将来のことを考えれば絶対に出資するべきと言えるでしょう。

学内講座は優秀な大学で、周りも優秀な人が集まっているのであれば利用してもいいですが、そうでない場合はあまり薦めません。学内講座は格安ないし無料で利用できる分、周りも「何となく」で受講している方も多く、講座の終盤は5分の1も残っていないこともあるので(私の大学がそうでした)。もちろん周りに流されないっていう方は利用しても良いと思いますが、少しでも自身の無い人は予備校行きましょう。

予備校に関しては正直合う合わないがあるので、どこが良いとは一概に言えません。説明会や体験を利用し、合いそうなところを選びましょう。

後がない状況を作り出す。就職留年や公務員浪人は論外

見出しどおりなのですが、公務員を目指すからには、しっかり目指しましょう。「何を当たり前のこと言ってるんだ?」と言う人もいるでしょうが、途中でリタイアしてしまう人というよりは妥協してしまう人が多いんですよね。

人それぞれ事情があるかもしれませんが、可能な限り民間との併願も最低限にしましょう。時間的に余裕ができると同時に、後がない状況も作り出すことができます。もちろん、気持ち的に焦るかもしれませんし精神的に辛いかもしれませんが、そういった状況で集中できれば結果もついてくると思います。(これは人によるかもしれません・・・。)

あとは、就職留年や公務員浪人という逃げの手は全て封じましょう。「来年でもいいや」という選択肢が生まれてしまいますが、その年に頑張れない人は来年以降も絶対に合格できません。「必ず在学中に合格する!」という気持ちが一番大切だと思っています。

意識の低い人とは距離をとる

人間は周り5人の平均になると言われることがあります。周りが優秀であれば意外と自分にも良い影響を与えてくれますが、逆もしかりです。

前述のとおり「勉強しない大学生」のような人と関わってしまうと、本当に勉強しなくなってしまいます。厳しい言い方かもしれませんが、そこで流されず勉強できてれば低学歴にならないですよね?

悪影響があると思った人は、そっと距離を置いて合格後に存分に遊ぶようにしてください。

最後に

高学歴の人と違って、低学歴の人は民間の就活では逆転は難しいかもしれませんが、公務員試験はそんなことはありません。もちろん簡単にできるとは言えませんが、可能性で言えば公務員試験の方が遥かに可能性があると思います。

民間の就活よりずっと公平公正な試験が公務員試験と言えます。

「大学受験に失敗した」「今まで勉強してこなかった」など、低学歴で就活に悩んでいる人やいわゆる学歴コンプレックスのような人など、そういった人が公務員試験という新たな選択肢ができる一助になれると幸いです。

 

※なお、これらの内容は国家総合職は除きます。

 

初めて記事を書くので気合入れて書きましたが、次回以降はもっとゆる~く書いていこうと思います笑笑